朝日「NHK番組改変」問題とは?
朝日新聞は2005(平成17)年1月、NHKの番組「ETV2001」が政治的な圧力で改変させられたと報じました。NHKはこれを捏造記事と反論、互いに謝罪と訂正を要求しました。日本のジャーナリズムの信頼性が問われた論争でした。
朝日は、慰安婦などを扱ったNHK教育テレビの特集番組が、安部晋三、中川昭一両衆院議員の圧力で改変されたと報道、翌日にはNHKの担当チーフプロデューサーが会見し、同様の主張を繰り返しました。これに対して、安部・中川の両議院は記事を否定しました。朝日は後日、取材の経緯を詳報し、一方その記事で取り上げられた元放送局長は会見を開き、記事が誘導された強引な取材によるものである旨を述べ、「政治的圧力」も否定しました。
この後、NHKと朝日、安部・中川両議院と朝日の間で質問状などがやり取りされ、主張の応酬が繰り返され、半年後の7月25日、朝日は「記事を訂正する必要はない」と検証記事を掲載し、舞父新聞はこの記事に対して、「『始めに結論ありき』の取材となって、詰めが甘くなったきらいがあるように思える」と厳しく批判しました。
読売新聞も「時間がかかった割には期待はずれである」としました。
さらに、この件に関し朝日新聞の取材資料が月刊誌『現代』に「流出して」載った問題に対し、自民党役員が朝日新聞一社の取材を拒否するとしたのは、問題の本質をぼかして、国民の知る権利を侵害した行為といえます。
問題の本質は政治と放送の距離関係と、基本的なメディアの姿勢にもありあます。