ネオ・ポピュリズム(新民衆主義)とは?
1980年代の債務危機を経て国家主導の開発体制の破綻にともない、古典的ポピュリズムは姿を消しましたが、90年代の財政規律や民営化など新自由主義政策を推し進める政権でも、貧富の格差の大きな中南米において指導者が民衆層を動員する政治スタイルが免れない場合が多くあります。
むしろ民衆層に政治支持を見出し、財政健全化を背景に貧困層を対象とした社会政策を通じて民衆層と直接関係を強化しようとする動きが見られます。
メキシコのサリナス、ペルーのフジモリが代表例です。
ベネズエラのチャベスなど市場化に反発して民衆の不満を動員する動きもありますが、いずれも社会経済から排除されてきた民衆層の参加を促すという点で評価できるが、行政優位で三権の均衡など民主制度をくずす権威主義への傾斜という危険性をともないます。